思い通りにならないときのおまじない

こんにちは。
みずがきひろみです。

昨日、感情を感じられないからキレる、って書いた続きのようなお話です。

キレるときって、「思い通りにいかない、ならない!」って思ったときではありませんか?

昔、私がシングルマザーで、仕事もプライベートも超多忙を極めていた頃のことです。

とにかく、いつも時間が足りないと感じていたので、キチキチとスケジュールを詰め込むから、一つ遅れると玉突きのようにあちこちの予定が影響を受けます。いきおい、自分にも他人にも、「さっさとやる!」ことを求めてしまいます。

クリニックで順番待ちしているのに、呼び間違えられようものなら、「待っていたのにー!」ってなるし、

洗濯機が調子悪くて、修理を頼む電話をかけてもたらいまわしにされれば、「いい加減にして!」になります。

そんな、100%バッチリうまくいって、ようやくこなせるような「無理」なスケジュールをたてなければ、そんなにストレスを溜め込むことにはならなかったと思うのですが、「一人でちゃんと子供を育てなくっちゃ!」と少々力が入りすぎていたようです。

電車は、時刻通りに来て「当たり前」。
ビルを出たら、すぐにタクシーは「拾えるもの」。
電話をしたら、話したい人とすぐ「話せる」はず。
・・・
・・・
道は迷わずに行ける「はず」。

すべて「思い通り」になる「はず」。

こうして書くと恥ずかしくなるような「傲慢さ」ですが、それだけ「自分」のことも追い込んでいました。

そんなあるとき、アシスタントさんにお願いした米国出張のための航空券の手配がどうにもうまくいきませんでした。

子供の世話を人に頼んで出張するので、出張も、できるだけ遅く出発して、できるだけ早く帰りたいのです。

「この便じゃなきゃダメなのよーっ!」

「ですからウェイティングリストには入っています」。

「もう。ファーストでもいいからのっけてよ。差額被ってもいいから」。

破れかぶれ、ですね。

「では、レートを聞いておきますね」とアシスタントさん。そして、

「みずがきさん、コーポレートレートでも、あと35万円は追加でかかりますよ」と返してきます。

1回の出張に、それはないなぁ、という顔をしている私に、

「よかったですね。ちゃんと調べておいて」と自分をアピールすることを忘れません。しっかり者ですね。

「まったく。でも、あなたの仕事は、私をあの便にのせることよ」と私も必死です。

ロスで開催される会議に出席するための出張だったのですが、この「飛行機のチケットがとれない」問題だけではなくて、どうもケチがつきまくり、だったのです。

私が投資責任をもっている株の株価が急に下落して、対応に追われるわ、

子供が熱を出して病院に連れて行かなくてはならないわ、

家のトイレは壊れるし、

そうでなくても、ギチギチのスケジュールなのに、「至急、対応すること!」リストにどんどん新しい問題が書き込まれていきます。

出発まであと3日に迫った朝、乗りたい電車に遅れまいと急いでいた私は、階段で転び、足をくじきます。骨折に至らなかったのは幸いでしたが、

「この出張はゴリ押ししない方がいいのかも」

とさすがに弱気になりました。

本当に、これは、私が「頑張って行く」べき出張ではなかったのです。

アシスタントさんにプッシュしていただいて乗った飛行機が太平洋の真ん中を飛んでいるときに、ニューヨークで飛行機がビルに激突する9・11のテロ事件が起こったのです。

機内にいた私たちは、何が起こったのか知らされず、ただ、

「米国の国境が封鎖されました。予定通りにロサンゼルスに着陸できません。当機は、バンクーバーに向かいます」

とのアナウンスがあり、バンクーバーで降ろされて、空港ロビーのテレビで事件を知ったのでした。

もちろん、出るはずだった会議は流れ、バンクーバーで足止めされたあとロスに行き、今度は、ロスで日本に帰国するための便を確保しようにもままならず、そのあとに予定していた妹の結婚式を欠席することになりました。

「来るんじゃなかった。頑張らなくてもよかったんだ」。

あのときの肩ががっくりする感覚を今でもよく覚えています。

頑張ってもうまくいかないときの私のおまじないは、

「きっとコレじゃないんだ」。

「やり方」が違うのか、「タイミング」が違うのか、そもそも「目指すところ」が違うのか。

何が「違う」のかはわかりませんが、私がわかっていないだけで、きっともっといい「在り方」があるのでしょう。

「私が、まだ、わかっていないだけ」と思えると楽になれます。

それは、「きっと何らかの形でうまくいく」という「信頼」をもつことでもあります。

ついつい「こうあるべき」と他人に「期待」しちゃう。

自分も「こうできる」と「期待」しちゃう。

そして、「やってくれない」他人にがっかりして、

「そんな状況を作ってくれない」神サマをのろい、

「できない」自分を成敗したくなる、、、

けれど、このストーリーそのものが、「的外れ」なのかもしれません。

きっと、もっと、「いい」展開があるから、「これではうまくいかない」。

「私が、まだ、わかっていないだけ」。

神サマに、宇宙に、他力に、その呼び名が何であれ、

「おまかせします」。

そんな「おまじない」を覚えてから、キリキリすることが減りました。

それでも、私もキレることがあります。

多くの場合、それはあまり大きな問題にではなくて、日常の<小さなこと>に、です。

それは、一番、普通で当たり前に思えるような出来事に、子供の頃の私たちは、理解できず、誤解して、深く傷ついていた、ということにすぎません。

そのことに気づいて、それも自分の心のありようだ、と受け入れます。

残念な気持ちになりますけれど。

でも、そんな大らかさをもてると、また自己肯定感がちょぴっと上がります。

lots of love,
みずがきひろみ

第5回
【心理学サロン】『「期待」を手放すと可能性が広がる』
日時:2017年6月15日(木) 13:00~15:00
場所:渋谷区渋谷3-8-12 渋谷第一生命ビル5階
受講料:3,240円
* 2歳未満のお子様はご同伴できます。
* 講座終了後に自由参加のお茶会を予定しています。 ご都合がよろしければそちらもご参加くださいませ。(実費別途負担)

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この記事を書いた人

みずがきひろみ みずがきひろみ 心理カウンセラー

カウンセリングサービス所属心理カウンセラー/神戸メンタルサービス講師・トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。自身の離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。13年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施、グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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