2022年末、2冊目の本を出版させていただきました。
『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社刊)。
「母」の次は、「きょうだい」との関係性を考えてみました。
「母」がラスボスであるとすれば、「きょうだい」は、大人になってしまえば、関わらなくてもすんでしまう関係性とも言えます。
でも、なぜ、「きょうだい」と距離をとりたいのか、を考えてみると、私たちが「社会」の中で同僚と距離をとりたくなったり、先輩をウザいと感じたり、後輩を疎ましく思う気持ちと重なってきませんか?
あなたがこれまで生きてきたルールに合わないから、戦い、あきらめて距離をとった、そのパターンを、きょうだいとの関係性は見せてくれます。
つきあいたくなければつきあわなくてもいい。
でも、もし、つながることができたら、そこには大きな安心と豊かさの扉が開く。
きょうだいとは、そんな人たちなのではないでしょうか。
この本の中で、私は、人と距離をとってしまう「自立」したがるココロの正体を見つめながら、その奥にある、「犠牲」、「競争」、「役割」、「コンプレックス」、「セクシャリティ」など、誰にでもある心の痛みの話をしました。
でも、そんな痛みをこえて、協力し合い、つながることができると、ひとりひとりが持っている資質や才能といった天賦の才が発揮され、分かち合えるということも、たくさん見せていただきました。そんなお話をご紹介しています。
「きょうだい」を題材に、「自立」から「相互依存」へと関係性が成熟するプロセスについて書いてみました。
今、つくづく、きょうだいがいてくれてよかった、と私自身は思っています。
きょうだいとつながれなくて寂しい思いをしているあなたのお役に立てれば、幸いです。
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本の発売日に、ドキドキしながら、書店に並んでいるかどうか見にいきました。「あって、よかったー!」。