すべてを手に入れていい

現在、パーソナルセッションは満席です。いつもありがとうございます。

私は、自分のインスピレーションを助けてもらうのに、カードを引くことがあります。

カードといえば、タロットが有名ですが、私が使うのは、主に、チャック・スペザーノ博士が考案したセラピーカードです。

チャック・スペザーノ博士はいくつもセラピーカードを発表していますが、最近の私のお気に入りに〈ヒーリングカード・罠シリーズ〉があります。潜在意識や無意識層に眠る感情や観念のパターンを見つけるヒントに使います。

無意識は定義により、自分ではわかりませんから、セルフヒーリングで自分をメンテナンスするのに、カードをガイド役に使うのです。

こんにちは。みずがきひろみです。

目次

欲しいものは手に入らない

この1週間、何度も、何度も出てきたカードがありました。それは、Having it all というカードです。

Having it all

「すべてを手に入れていい」というメッセージのカードです。

こういうことを書くと、「スピだ!」、「胡散臭い」と冷笑される方もおられるのは知っているのですが、その気持ちの悪さを抱えながらも、おつきあいいただけると嬉しいです。

私たちは、「欲しいものは手に入らない」という体験をたくさんします。

なので、「欲しいものは手に入らない」ものだ、と思った方が、下手に期待してガッカリを繰り返すよりラクなのではないかとすら思います。

落胆した経験が多いと、どうしたって、拗ねたり、いじけたくなるものではありますが、そう自分で決めつけてしまうのも、皮肉屋になってしまうようで悲しい。

あまりにも無邪気に「すべてを手に入れてもいいよ」なんて言われると、思わず殴りたくなる時だってありますけれど、人生、斜に構えるのも、決して得策ではありません。

「欲しいものは手に入らない」と思えば、欲しがりませんし、欲しいと思ったとしても、ガッカリが怖くて全力を尽くさずに終わる、なんてこともあります。

目に見える成功を手にしている人に話を聞くと、自分に限界を設けていないことに気づきます。「欲しい」「なりたい」「やりたい」という自分の気持ちに素直なのです。

とすれば、「欲しいものは手に入らない」などという心のブレーキは、できれば外したいではないですか。

エディプスエレクトラコンプレックスという心の罠

「欲しいものは手に入らない」という思い込みを辿ると、エディプスエレクトラコンプレックスにいきあたります。

エディプスコンプレックスは、男の子にとっては、お母さんが大好きなのに、お母さんはお父さんの「女」だった、という残念な失恋物語(女の子にとっては、お父さんが大好きなのに、お父さんはお母さんの「男」だった)による、潜在意識にある心の痛みを指します。

この心の痛みをなんとかしたくて、「お父さん」や「お母さん」に似た人に恋をしたり、はたまたそんな人に振られたり、めちゃめちゃ執着したり、というドラマを私たちは繰り返すようで、本人的にはそんなつもりはないのに、お父さんとお母さんとの間の心理パターンを恋愛でも引きずりがちです。

そう。私たちの最初の恋愛は、三角関係でした。まさに、「欲しいものは手に入らない」体験だったのです。

そして、そのリベンジなのか、恋愛が三角関係になる、仕事と家庭とどちらを選んだらいいのだろう(両方はムリ!)と悩むなど、「やっぱり欲しいものは(すべては)手に入らない」と思うことが続くことは多いです。

エディプスエレクトラコンプレックスは、フロイトが唱えた、私たちみんなが持ちうる心理的な思い込みですが、これは、あくまでも「思い込み」であって、もちろん、〈真実〉ではありません。

赤ちゃんが、自分を世話してくれる「お母さん」や「お父さん」を好きになるのは、然もありなん、ですし、成長し、分別がついてくると、どうやら大好きな「お母さん」と「お父さん」は特別な関係らしいと気づき、「自分が一番ではなかったのかもしれない」ということにショックを受ける、なんてこともあるのかもしれません(記憶にありませんけれど)。

「お母さん」と「お父さん」の仲がイマイチで、「自分が一番」になってしまっていたら、それはそれで、「私のせい」で二人の関係が遠くなったのかと心配するのも、親に依存する子供ならば、両親の仲の良さは自分の生活の安心の礎ですから、もっともな話です。

「お母さん」の一番になってしまったことで、「お父さん」に嫌われるのではないかと恐くなるかもしれませんし、「お父さん」の一番になることで、「お母さん」に嫌われるのが恐くて、一生懸命に「お母さん」に尽くす娘もいるでしょう。

そんな「物語」の脚本どおりに人生を生きてしまう、なんてことを私たち人間はやっているのかもしれないのです。

次のステージに上がる夜明け前かもしれない

もし、あなたが、恋愛で三角関係になって、二人の人の間で「選べない」と苦しんでいるとしたら。

もし、あなたが、仕事と家庭との間で、どちらかを選ばなければならないような状況に追い込まれて、歯軋りしているとしたら。

お伝えしたいのは、

今、あなたは、次のステージに上がる一歩手前で、足踏みしていますよ

ということ。

どの問題でもそうですが、この三角関係に代表されるエディプスエレクトラコンプレックスという心理的な罠は、大きなブレイクスルーの一歩手前で表面化します。

自分自身が大きく変わるときの怖さってハンパないから、めちゃ心が乱れて大変だけれどそこまで恐くない問題を作りやすいのです。この葛藤を、心理学では、権威との葛藤と言います。

そして、あなたにとって本当に大切なものは、あなたが次のステージに上がった時に、きれいに、はっきり、くっきり見えるはずだから、心配しなくても大丈夫よ、と。

今は、まっすぐ、あなたが「あなた」になることだけを考えてくださいね。

おまじないは、「すべてを手に入れていい」です。

このメッセージは、エディプスエレクトラコンプレックスに引っかからずに、自分に限界を設けずに、次のステージに上がりなさい。新しい扉が開きますよ、というものなのです。

このカード、この1週間、何度も引きましたので、この間、私と出会ったお客さまには、皆さま、多かれ少なかれ、当てはまるアドバイスなのではないかしら、と思うのです。

こちらの、アメブロの【恋愛テクニック】に、ガッツリ、エディプスエレクトラコンプレックスに対する処方箋について書きました。いつものアメブロの記事にしては、ぎっしり詰まりすぎですが、保存版かも、です。

よろしければ、そちらも読んでみてくださいね。

今日も幸せ。明日も幸せ。そんなずっと続く幸せを見つけられますように。

love and abundance,

みずがきひろみ

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー・ビジョン心理学トレーナー

ビジョン心理学トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社)、『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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