「できない」理由よりも「できる」ことに目を向けると心が躍る!

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先日、ビジョン心理学のマスタートレーナーの栗原英彰先生のコーチングを受けたときに10,000時間の法則の話になりました。

ご存知ですか?10,000時間の法則。

何かのマスターになるのに大体10,000時間かかる、というのです。

何ごともチリツモだ、ということ。

そういえば、私がボランティアでカウンセラーを始めた頃、燃え尽きるのが怖くて、週に10時間と決めてやっていました。なるほど、それで独り立ちするのにこんなに時間がかかった、のですね。(週に20時間頑張れたなら、10年でやれたはず?!)

ところが、90%の人が50時間以内で脱落するのだそうです。

結局、全体の1%しか残らない。

それはそうよね、と思ってしまったのです。

25年前に、ビジョン心理学という実践的でちょっぴりスピリチュアルな心理学と出会って、「面白い!」と思ったものの、もし、あの段階で10,000時間投入してマスターになるぞ、と気合を入れていたとしたら、今の私はなかったと言いきれます!(とっくの昔に挫折していたはず。)

そんなストイックさより、仲間と呑みながら、心理学談義に講じるのがめちゃ楽しかったから続いただけ。

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「みずがきさん、お茶名はとりますか?」

と先月、お茶の先生に聞いていただき、あまりに僭越だと恥ずかしく思いながらも、これも先生とのご縁かしらと気持ちをとり直してお願いすることにしました。

「もうそろそろ社中開設20周年よね」

という姉弟子の言葉にのけぞりそうになりましたが、私は、できたばかりの社中のお仲間に入れていただいたので、休みがちで落ちこぼれの私の茶歴も20年になろうかというのです。

お稽古を始めた頃は、

「箱根にお茶室を持てたらステキ」

なんて無邪気な夢を語る私たちに、先生は呆れ顔で

「ぜひ、おやりください」

とおっしゃっていましたが、もちろん、そんなことにはなっておりません。

でも、このゆるゆるお茶を楽しむことを許していただけなかったら、ここまで続いていなかったはず。もちろん、茶名など、とっくの昔に諦めていました。

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何かを始めた当初は、ハードワークが功を奏します。

はじめは知らないことばかり、わからないことだらけなので、覚えることも多いです。

それをかたっばしから身につけようとすると、寝る時間もないくらいです。

見るもの、聞くもの、新しいことばかりですから、インプットが面白くて仕方がないと思えたら、めっけもの。

ラーニングカーブがグワっと立ち上がり、一気に信認を獲得することができるでしょう。

でも、そのやり方をずーっと続けると、どこかで息切れします。

インプットの喜びが漸減するのにつれ、疲れが蓄積してゆきます。

しまいには燃え尽きてやる気が出てこない、なんてことも。

ハードワークで達成感が得られるのは、短距離で逃げ切れるときだけかもしれません。

それだって、あまりにも何度もくりかえすならば、無意味感に苛まれてスタートラインに立てなくなります。

それ、何のため?って思いますもん。

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頑張り屋さんは、頑張ることが信条なので、頑張らない自分に価値が見出せません。

いきおい自分への期待値が高くなりがちです。

自分を追い込んでは、達成したものをトロフィーのように並べたくなりますが、それで10,000時間続けられる人は、それこそ1%もいないでしょう。

それができる人は、きっとスーパースターですね。

自分に期待する分だけ、どうしても、心は、自分が「できていない」「持っていない」「できない」とこにフォーカスします。

それを「何がなんでも」できるように、持てるように、「しなければならない」と思うから、ストレスが溜まるのです。

「ダメだ」「できていない」と自分を鞭打ちながら、長い距離を走ろうとしても、どんどんエネルギーを消耗しますよね?

きっと多くの人が、高い成果を得ようと、こうして自分に喝を入れながら、頑張った末に、50時間持たずに力尽きるのではないでしょうか?

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子供の頃から、そんな、頑張ったけれど、期待したところには手が届かなかった経験を何度もすると、30代、40代になる頃には、頑張ろうとするだけで、うんざりしちゃう人もいそうです。

私も、60歳を過ぎてから、独立して新しく仕事を創っていくんだ、と思っただけで疲れるー、と思いました。

最初の段階では、ハードワークが功を奏することを知りながらも、

「本当にこのラーニングカーブを駆け上るのか、私?」

と二の足を踏んでいました。

でも、経験値とはありがたいもので、それが実は、あまり長い期間ではないこと、そして、自分への期待値が高くなってきて、「こうあるべき」「こうすべき」という叱咤激励が頭の中で鳴り始めたら、

「はい!遊びどきー!」

と号令を変換して、ダーリンや友人たちと遊ぶ時間をとります。

遊ぶと、楽しむと、心のキャパが広がって、視野も広がります。

今まで凝り固まっていた考えから放たれて、インスピレーションがどんどん入ってきて、

「なんだ、こんなこともできるじゃないか」

「こんなふうにやればいいんだ」

と、軽やかになります。

これは、仕事も恋愛や対人関係も一緒。

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「できない」と思ってしまうのは、自分にかける「期待」が高いから。

エベレストだって一歩から、と言うように、

その「一歩」を出すことを考えればいいのです。

「一歩」が出れば、次の「一歩」だって出せます。

成果を今週、今月、今年出さなければいけない、と思うから「できない」のです。

20年後に出ればいい、と思えば、「できる」ことが必ずあります。

どうやって20年やり続けられるように楽しみながらできるか、を考えるのです。

ゆる過ぎますか?

かもしれません。

でも、その「一歩」の成果ははじめこそ、ただの「一歩」ですが、その「一歩」は必ず積み上がります。

そして、ある分岐点に来ると、その「一歩」の効果が「数歩」分どころか、ドバッと受け取れるようになります。

だから、そこまで歩かないのは、勿体なさすぎます。

ニヒルに構えて「はじめの一歩」を出さないのは、残念すぎます。

そして、続けるコツは、「楽しむ」ことにつきます。

楽しんでいれば、ご機嫌さんでいられるので、周りの人との関係性も拗れずにやり続けられるのです。

「できると」があるのは、嬉しくないですか?

たとえそれが「一歩」にすぎなくても。

「続き」を楽しみにできますよ。

どうぞあなたの心を「ない」から「ある」に向けてくださいね。

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー・ビジョン心理学トレーナー

ビジョン心理学トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社)、『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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