こんにちは。
みずがきひろみです。
東京は、数日ぶりに綺麗に晴れて、気持ちのいい日でした。朝は、吐く息が白くなるくらい空気が冷たかったです。いよいよ冬、ですね。
朝、身体のケアをしに出かけて、その帰りに美味しいコーヒーとクロワッサンで朝ごはん。ちょっと贅沢な気分。
シャネルは、女性の自由をファッションで実現しようとしたヴィジョナリーです。まだコルセットをしたドレスが当たり前の時代に、女性の身体をコルセットから解放した人。ロングドレスが当たり前の時にひざ下丈のスカートスーツを提案した人、しかも、ノーカラーの。女性のスーツに、男性のコートの生地だったツイードを使ったり、チェーンに布を巻きつけた、いわゆる、シャネルバックを提案した人。ファッションで、男女平等を夢見た革命家です。
今でこそ、シャネルスーツはコンサバですが、当時は、アバンギャルドもいいところだったはず。私も、年齢のせいにしてはいけませんが、つい「守り」に入りたくなるのに気づいていて、シャネルに刺激をもらいたい、と思う一人です。
まず、何にびっくりしたかといえば、イベントでの、スマホの使われ方、です。LINEでチケット予約ができて、展示スペースには、幾つものQRコードがあって、それを読み込むと、音声ガイダンスが聴ける仕組みになっています。
入ってすぐが階段。シャネルのサロンの螺旋階段を感じていただけますか?
お部屋はテーマ別に4部屋あって、QRコードを読み込むと、パリコレの映像だったり、シャネルの家や、メゾンでの製作風景などがスマホ画面に動画で展開します。
でも、なんといっても、凄かったのは、メゾンの、オリジナルなテキスタイルを作ることへの情熱でした。デザインもさることながら、オートクチュールの醍醐味は、1点ものの、刺繍。もう、ため息が出てしまいます。
凄くないですか?
もちろん、これはガブリエル・シャネルの作品ではなくて、引き継いだ現役デザイナーの作ですが。
デザイン以上に素材。テキスタイルが違う!と、そのゴージャスな手仕事に今さらながら、感動しました。
と同時に、音声ガイダンスからうかがえるガブリエル・シャネルの愛したものや提案してきたことに触れると、クリエイティブであるためには、かなりストイックであることが大事なのだな、とあらためて思いました。
ガブリエル・シャネルのエレガンスは、不要なものを排除して自然の美しさを引っ張り出したところにあったのでしょう。色も、白、ベージュ、黒、赤、ゴールドと、相当に絞り込んで、パールとダイヤモンドで光を足して、華やかさを楽しむ。
引き算を繰り返して、合理性を追求したからこそ、《光》が見える、みたいな潔さを感じます。
「白と黒は、すべてを含んでいる色。だから、白と黒の組み合わせは最高に美しい」。
「赤は、血の色だから、すべての人がもっている色」。
そんなマドモアゼルの言葉の中に、最大公約数の中にあるエッセンスだけを抜き取るストイックさを感じます。
ものごとの本質の持つ「美しさ」を人に見せられたから、古くならないのでしょうね。
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これ、人の本質の持つ「美しさ」が見えるようになれたら、生きやすくなるのも同じ、ですね。
love and abundance,
みずがきひろみ