「ありのままの私」を愛して欲しいココロ

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師匠の師匠の家の庭

こんにちは。
みずがきひろみです。

雨、雨、雨。レインフォレストの中でセミナーをやっています。面白いもので、ほんの4~5キロ離れると降っていないのですが、ここは湿度がとても高いです。雨粒と白い花びらが一緒に降ってきて、きれい。

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師匠の師匠の家の庭



 「ありのままの私を愛してほしい」ココロ。


「嫌われたくないから、いつも「笑顔」でいるの。悲しい時も、苦しい時も、怒っている時も」。

「職場でも、仲間内でも、親切で優しい人と思われているけれど、本当は面倒くさいと思っている」。

「だから、私のことを「優しい」なんて言うのは、本当の私を知らないからだと思う」。


カウンセリングルームでよく聞くセリフです。


「本当の私を知ったら、きっと私のことを好きにならないと思う」。

「だって、私、実は、怒りっぽいし。すぐにいじけるし。やきもち焼きだし」。

「かなり面倒くさい人だと思うわ」。


私もそうだけれど、と思いながら、お聞きしています。


「こんな「私」、嫌いだし、許せないし、受け入れたくない」。


うん、うん。私にも、受け入れたくない「私」がたくさんいます。

ガサツな「私」。だらしがない「私」。自分に甘い「私」、、、。

臆病な「私」、やきもち焼きな「私」、、、。


「私」が受け入れられない「私」を、お願いだから、誰か愛してくれないかしら?

もし、誰かが愛してくれたら、本当に、もしかしたらなのですが、「私」も、少しは、そんな「私」を受け入れられるかもしれないから。

「ありのままの私を愛してほしい」という気持ちって、そんな藁にもすがるような願いが隠れていたりしますね。

努力すること、頑張ることに疲れているときは、特に、そう。

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カカルアの海



 自分には「ありのままの私」はわからないかもしれない


ありのままの私を受け入れてくれる人は、必ず、どこかにいるのですが、「その人」の愛に気づき、受け取ることも、勇気のいる作業です。

どうしても「この人」に「こういう愛し方」をしてもらわなければ「愛された」とは認めない、と思うと、「愛された」と感じるハードルが高くなります。

あなたが、自分を受け入れられない度合いだけ、他人の愛にも厳しい検閲がかかっていることが多いようです。

そこには、「簡単に愛せてたまるか」、「これまでこんなに大変だったのに」という癇癪が隠れていることも多いです。


「ありのままの私で愛されたい」の難しさって、「本当(真実)の私」を誤解しているところにあるんです。

真実の私の「優しさ」が、嫌われることを怖がってやっている「優しいフリ」の影に隠れて見えないんです。

言葉にすれば、同じ「優しさ」ですものね。

自分がバカにしている補償行為の「優しさ」と、他人が感じている「優しさ」は次元が違うものかもしれないのだけれど。

あなたが信じている「ありのままの私」は、補償行為の「優しさ」で隠している、あなたが大嫌いな、おこりんぼで、意う地悪で、ずるくて、嘘つきで、臆病で、冷たい、、、、、あなたが毎日のように切り刻みたくなるような「私」なのではありませんか?

それは、とんでもない誤解なのに。

自分がマズイと思って隠しているから、それが「本当の私」だと思っているのかもしれませんけれど。

そして、そんなあなたは、誰かに面倒くさがられたかもしれませんけれど。

それでも、それが「本当の」「ありのままの私」だなんて、やっぱり誤解なのです


人って、人の心って、もっと深いよ。

つきあいやすいか、つきあいにくいか、は別にして、思いは、もっと、もっと深いわ。

無意識は、他人には見えるけれど、自分には見えないものだから。心の深いところに横たわるその人の「優しさ」は、他人には感じられるけれど、自分にはちっともピンとこないものです。

せめて、あなたが命がけで誰かを助けようとした「優しさ」を感じている誰かの言葉を、信頼できますように。

あなたには、ホンモノの「ありのままの私」がわからないだけ。

だから、自分の思いよりも、誰かの言葉の方を信じてみませんか。騙されてもいい、と思ってみませんか。

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セミナールームのヤモリの赤ちゃん



 それでもこれは「私」の人生だから「私」にしか責任は取れない

気に入らない「私」を何度蹴飛ばしたところで、そんな「私」はいなくなりません。

ゾンビのように、再生するだけ。

それを知った時は、暗澹たる気持ちになりました。なんの希望もないではないか、と。

もし、輪廻というものがあるとしたら、死んでも、それはなくならない、ということ。


まだ息子が小学校6年生だった頃、私がご飯を食べながら、誰に言うともなしに仕事のことをボヤいていたら、

「自分で自分のことを信じられないくせに、人に信じて欲しいっていうのはおこがましいと思うよ」

と言ったのです。

私、思わず、口をあんぐり開けて、彼のことをマジマジと見てしまいました。

10歳くらいの少年は哲学者だ、と言った人がいましたが、「まさに!」で、グーの音も出ませんでした。


私たちは、自分が愛せない自分を「愛して!」と、一番大事な人に押し付けるようなことをします。

それも、とても多くの場合、頭の中ではもっともな理屈が通っていて、「自分は悪くないのに!」って思いながら、やってしまうのです。

運よく、そんな自分を受け入れてくれる人がいるか、いないか、だけで、みんな似たりよったりのことをします。


そこに少しでも気づきがもてて、そんな自分が愛せない「自分」に責任を持とうとするだけで、人生は確実に自分の手の中に戻ってきます。

ちょっとずつかもしれませんが、自分のパワーを取り戻すことができて、振り回され、振り回すだけではなくて、何か、自分で自分の人生を生きている感覚を持てるようになります。

棺桶に片足突っ込む時に、私の人生は、誰のせいにもできません。たとえ、どんなに不運に見舞われても、私の人生の責任は私にしか取れません。

そのことに気づいたとき、「被害者をやめる」と決めました。自分の人生を取り戻したいと思えたのです。

それでも、「いい」「悪い」の判断がなくなったわけではありませんが、自分の人生について、リスクをとる覚悟ができました。

最後の最後は、自分が自分を受け入れることにしか答えはありませんが、そこまでの道のりを一人で歩むのは、大変です。

一緒に、励ましあえる仲間がいるのは、やっぱりありがたいと思います。

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夕暮れのチャイナハット(島の俗称)


love and abundance,
みずがきひろみ



 

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー・ビジョン心理学トレーナー

ビジョン心理学トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社)、『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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