日常的に株に投資をしていて、毎日、株価が気になる人というのは、どのくらいいらっしゃるかしら?株価、特に、株価指標は、景気のバロメーターと言いますが、それ以上に、「世の中の気分」を映してくれる「鏡」です。それをどう使うかは、あなた次第です。
こんにちは。みずがきひろみです。
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今日のHappyになる心の法則
あなたは、上げ相場であなたが思うほど賢くもなければ、下げ相場で思うほどバカでもない。
ー物事がうまくいっていないからといってあなたがバカなわけではなく、物事がうまくいっているからといって、あなたがアタマがいいわけでもない。うまくいかないからといって自己攻撃にはあたらないし、うまくいっているからといって自慢するほどのことでもない。
株価は「世の中の気分」のバロメーター
日常的に株に投資をしていて、毎日、株価が気になる人というのは、どのくらいいらっしゃるかしら?
株には投資しないけれど、景気のバロメーターとして、日経平均やTOPIXのような株価指標は気になるよ、という方は、特に事業をされている人に多いかもしれません。
景気のバロメーターには違いありませんが、私にとって、株価、特に指標の類は、「世の中の気分」を映し出す「鏡」です。「今、集合無意識はこんな気分ですよ」を数字で教えてくれる、と思っています。
株価は、会社のお値段です。
これから景気が良くなって、どんなビジネスも儲かるぞ、と多くの人が思えば、好きな会社の株を買いたくなって、株価は上げ歩調になります。逆に、これからますますビジネスが厳しくなるぞと先行きを悲観する人が多ければ、「会社」のカケラを持っていてもねー、儲かりそうにないねー、と株を売りたい人が増えて、株価は下がります。
連日、株価が下がり続けるのは、売っている人が買っている人より多いということなので、「先行き(儲かりそうになくて)不安だねー」と思っている人が多い、ということ。
必ずしも、実際にそうなるということではありません。
みんなの気持ちが、多数決で、不安に負けている、というだけです。
日経平均のような株価指標は、代表的な会社の株を一つの袋にまとめて、「はい、今、日本の代表的な会社のパッケージは、こんなお値段になってます」という数字。
上場している会社の株価は、誰かがこうしようと言って決まるものではなくて、その会社の株に関心のある人たちが、自分の勝手な都合で、売ったり買ったりした取引の結果です。取引をした一人一人の思惑は、みんな違います。
その多数決の結果が、「先行き、下がるんじゃないの?」という意見に集約された、ということ。
自分ではわからない、「自分」を含めた、「みんな」の気持ちを、教えてくれているー。
だから、株価は、集合無意識の「鏡」の役割を担ってくれる、と私は思っています。
そういえば、先週まで、私のお腹も、これという理由もなくキューってなっていましたっけ。自覚はありませんでしたけれど、無意識では、先行きに不安を覚えて、コワい、と感じていたのかもしれません。
「世の中の気分」は、そうなのね。
ということは、私の心の中にも、そういう気分になっている「私」もいるのかも。
そんな風に少し俯瞰的にとらえられたら、必要以上に「気分」に振り回されなくてすみますね。
他の人はどう見ているのだろう?「他人の目」って気になります
株価は過小評価も過大評価もある
株価は、会社への他者評価です。
よく株式投資を、美人コンテストの優勝者を当てるようなものだと言います。自分がどの人を一番美人だと思うかではなくて、誰が一番、みんなに美人だと思われるかを当てるのだ、というのです。
正直なところ、私は、この投資方針には反対で、個人で株に投資するならば、徹底的に「推し」に投資したらいい、と思っています。投資をする以上、リスクは必ずあるのですから、自分の資産は惚れた先に突っ込むべし、と思うのです。
ただ、短期的な株価の動向は、「他人の目」にどう見えているかに影響されます。一般的な会社のイメージは、必ずしも、会社の実力と一致しているわけではありません。社交的で上手に自己開示のできる人もいれば、口下手でムッツリとした人がいるように、会社も自己PRが上手な方が株価は高くなりやすいです。
人と同じで、環境や状況により、一時的にピッカピカによく見えたり、泥まみれになったりもします。なので、短期的には、「あなた」に、ではなくて、大多数の人にどう見えるかが、株価を決めます。当然、過大評価も過小評価もあります。
人間だって、調子のいいときは、周りにほめそやされて有頂天になるし、何をやってもうまくいかずに袋叩きにあってやさぐれるときだってあります。
そんな人を見る「他人の目」は、短期的には、「世の中の気分」にも押されて、「いい」ときは「ありのまま」より相当に素晴らしいもののように見てくれますし、「悪い」ときは、本来の価値までなかったかのように厳しくなるもの。
とはいえ、長期的には、株価は、会社の実力を反映したものになる、というのが私の実感です。
他者評価に一喜一憂するのは、人間ならフツー
【今日のHappyになる心の法則】は、私が、昔、株のアナリストだった頃に、名だたるファンドマネージャーたちのPCにステッカーで貼ってあった、レジェンドなアナリストの親分による「相場の格言」です。
アナリストが自分で惚れ込んで同僚に勧め、みんなで大量に買った株が、風向きが変わって大暴落を起すことは珍しいことではありません。アナリストも人間ですから、自分が良かれと思って勧めた株で、自分も仲間も痛い思いをすれば、誰よりも罪悪感を抱えます。
自分の無能、無力を恥じますし、責めます。「世の中の気分」までコントロールできませんし、予測が百発百中で当たることもありません。シミュレーションにも限界があると知りながらも、投資がうまくいかなければ、やっぱり予想しきれず、コントロールできなかった自分をコテンパンにやっつけたくなります。ファンドマネージャー、然り。
「他人の目」と「世の中の気分」の餌食になりそうなときのために、勝負師たちは、この「相場の格言」をPCの際に貼り付けて、ことあるごとに、自分に言い聞かせていたのです。
買った株が、上げ相場で、買い上げられて、ボロ儲けしてヒーローになったからといって、自分で思うほど賢いわけではない、と。
買った株が、下げ相場で、売りたたかれたからといって、自分が思うほど自分はバカじゃない。
長く、相場を張っていれば、必ず、どちらの立場も経験しますから。そして、うまくいっても、相場が逆に行ってドツボにハマっても、心は、右往左往します。
他者評価って、パワーありますからコワいです。
これ、私たちの人生でも、そうでしょう?
他人軸でなくて、自分軸でいよう!自分軸を取り戻さなきゃ、しんどくていられない。
それがわかっていて、「他人の目」を振り払おうと躍起になっても、それでも気になる時は気になるものです。
程度の差はありますが、「他人の目」ってやっぱり気になりますよね。
だって、一人で生きているわけではないのですから。
「世の中の気分」も、「他人の目」も、気になるし、コワイ。
まずは、そこから。それでいいのです。
あなたの信念が問われているとしたら、、、?
大幅な下げ相場も、上げ相場も、感情を揺さぶります。どちらもコワいです。
そんなとき、私たち長期投資のアナリストは、「自分の信念が試されているね」とお互いを励まし合いました。
「世界の気分」にも、「他人の目」にも、自分の見方に賛同してもらえないときは、ひたすら「自分の信念は?」と問われているとき。
何度も、何度も、反対意見や異なる見方を突きつけられながら、
「自分はいったい何を信じるのだ?」、
「自分はいったい何を信頼するのか?」、
そして、「どういう姿勢で臨むのか?」、
つまり、最後の最後、「誰を守りたいのか?」を考えます。
感情が揺さぶられるのは、不安と恐れに翻弄されるから。
でも。
「問題の下には、ギフトが眠っている」という心の法則があります。
大きな不安と恐れに囚われて、感情に振られるという「問題」があるのであれば、その奥には、それ以上に大きな
愛と信念に基づいた「願い」
という宝物が眠っているはずです。
あなたには、守りたい人や、信念や、世界観があるのだけれど、自分の力では不十分だと思っているから、不安と恐れに苛まれているのです。
でも、意識の焦点を、不安や恐れから、もともと持っている守りたい人や信念や世界観の方にシフトすればいいのです。
慣れないと、すぐに不安と恐れに引っ張られてしまいますけれど、不安や恐れがあることも受け入れながら、何度も何度も、
「あなたにとって大切なものは何ですか?」、
「本当に大事なことって何ですか?」、
「あなたが欲しいものは何ですか?」、
「あなたが見たい世界は、どんなものですか?」
と問い続けます。
アナリストとしての私が、いつも最後の砦のように信頼を置いたのは、経営者の自分の事業への愛でした。
あなたは、何を愛し、何を信頼したい人ですか?
love and abundance,
みずがきひろみ
「問題の下には、ギフトが眠っている」という心の法則については、こちらをご覧くださいませ。