こんにちは。
みずがきひろみです。
今週は、アメブロ【恋愛テクニック】のお当番でした。
沼田みえ子カウンセラーと交代で、金曜日の〈大人の恋愛術〉コラムをお届けしています。
【恋愛テクニック】の記事「ある日急にパートナーがモラハラ夫になった」は、こちら、から。
それってモラハラ?
今週、私が取り上げたのは、「え?急にパートナーがモラハラ夫になった?」というショックな気持ちです。
このところ、こういうご相談が多かったです。
「モラハラ」という言葉が、認知されて、よく使われるようになりました。
いいことだと思います。
一昔前は、パートナーからの執拗な暴言が続き、すっかり心が折れてしまっても、それが不当な扱いであるということ自体が見逃されがちだったのですから。
今では、
「ウチの夫にこんなこと言われたんだけれどー」。
「ええーーー!!!それってモラハラじゃない?」。
という会話も聞くようになりました。
パートナーという親しい関係性では、お互いに普通に見せない面をいっぱい出し合いますから、他人はあまり詮索しないようにするので、相当に深刻な状態でも、側からはわからないことが多いもの。
「これってどうよ?」って、誰かに相談できるのは、とてもいいことだと思うのです。
一番の問題は、自分一人で抱え込みがちなこと。冷静な判断ができなくなりますから。
モラハラの下には自己愛の傷つきがある
何度も書きますが、モラハラを擁護するつもりはありません。
他人の人格を否定するような暴言を繰り返してしまうのは、そうすることでしか自分の心を守れないと思っているからです。そこには、深い自己愛の傷つきがあります。
そんなお話をしますと、「そうはみえません!」とおっしゃる方も多いです。
怒りという感情は、攻撃的なエネルギーなので、怖いですし、それを自分がどうにもできないと無力感を感じます。なので、「自分は弱くて、相手は強い」と思いがちです。そして、その「強い」相手から否定されると、「自分が悪いのではないか」とどんどん自信を失っていきますね。
まさか、相手があなたの恐れを使ってあなたをコントロールしようとする、その言動の根っこに、あなたが「今」感じているのと同じ、「私は、無力で、取るに足らない存在だ」という思い込みが横たわっているとは、想像できないかもしれません。
当人も、自覚が無いことも多いですが、自分の心の中にある、どうにも扱えない「心の闇」を「わかってほしい」、「助けてほしい」、「愛してほしい(受け入れてほしい)」と願っているのです。
そして、相手の痛みのはけ口を引き受けてしまう〈あなた〉も、自覚があるかどうかはともかく、そんなパートナーを「助けたい」と思っているようです。
「いいとき」も「悪いとき」もある
幼少の頃から、家庭環境に恵まれず、健康的な自己愛を育むのに苦労する方もいらっしゃるでしょう。
「安心して生きる」ために、気の遠くなるような努力をされている方たちもいらっしゃいます。
そこまででなくても、生きていれば、「いいとき」も「悪いとき」もあります。
物事が思い通りに進む、調子のいいときは、「いい人」になるのはそう難しいことではありません。セルフイメージもいいですから、他人にも優しくできますし、まわりの人も、その人を愛しやすいですから、優しくしてくれます。
でも、いつもいつもそうともいきませんね。
環境が思うにまかせないとき、自分が失敗してしまったとき、大切な人との関係性が壊れてしまったときなど、挫折を全く経験しない人はいないでしょう。
そんなときは、誰しも、セルフイメージは落ち込み、気持ちは塞ぎ込み、希望はなくなり、まわりの人がみんな自分を「傷つける人」に見えてきたりもします。どうしても警戒してしまうから、人を遠ざけてしまいますし、自分の傷ついた自己愛の痛みを感じそうになると、怒りが爆発するのではないかしら。
本人的には、必死に戦っているのですが、心の底では、怖くて怖くて仕方がないのかもしれません。
そんな心の冬の時代、自分が自分を信じられない時に、自分を信頼し続けてくれる人がそばにいてくれたら、それはやっぱり嬉しいのではないかしら。
物事うまくいかない時こそ、大所高所から俯瞰できるといいですよね。
全て「塞翁が馬」。何が「よく」て、何が「悪い」のか、長い時間の中でしか判断がつかないことって多いですから。突き詰めて考えすぎると、必要以上に自己攻撃しちゃうかも。
苦しいから、すぐに楽になれないものかともがきますけれど。長い目で見て、「おかしい」ことを笑えるゆとりを少しでも見つけられる人でありたいな、なんて思います。
あなたの大切なパートナーが、そんな冬の時代を過ごしているとしたら。
「助けたい」気持ちを「信頼」に置き換えて、その「大所高所」とやらを目指してみませんか。
いつの日か、一緒に笑える時が来ること祈りつつ。
love and abundance,
みずがきひろみ