「初恋」の衝撃~ずっと追い求めるココロ~

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こんにちは。
みずがきひろみです。

「あら、7月の2周目の3連休、休めそうだわ」。

「ならば、ずーっとやるやる詐欺になってる飲茶ツアーに行こうか」。

ということで、急遽、香港に行ってきました。

香港といえば、美味しい広東料理と飲茶、そして植民地時代の名残で、アフタヌーンティ、と「食べる」ことに目がない私(たち)は、3日間で食べられるものをリストアップしていきます。

「やっぱりザ・ペニンシュラのアフタヌーンティは外せないだろう?」とダーリン。

投資家時代、年に数回は香港に出張していたのですが、ビジネスで人と会うのは大体が香港島なので、対岸の九龍にあるザ・ペニンシュラホテルは、誰もが憧れるホテルですが、ビジネスでは使いにくくて、一度も泊まったことがなかったのです。ましてや、アフタヌーンティーなんて優雅な時間は、長い投資家生活の中で一度もありませんでした。

長年、憧れていたペニンシュラのアフタヌーンティをいただく、が今回の旅の目的の一つになったのです。

歴史のある優雅なロビーで、美味しいお茶を飲みながら、スコーン、サンドイッチ、プチフールと、しっかりとスイーツをいただくなんて、すごくロマンチックでしょう?嬉しい!

でも、実は、私は、アフタヌーンティーには、ちょっとしたこだわりがあったのです。

それは、スコーンクロッテッドクリームきゅうりのサンドイッチ

私的には、この二つが美味しくなければ、イヤなんです。

日本のアフタヌーンティーは、美しいムースやケーキが多くて、すごく華やかで綺麗なのですが、スコーンが小さくて香ばしくなかったり、クロッテッドクリームではなくて生クリームが出てくるとがっかりしてしまいます。サンドイッチも、「きゅうり」のサンドイッチがない!ことも。

違う~!って抗議したくなっちゃうんです。こだわりすぎていて面倒くさいヤツ、でしょうか?

でも、さすが、でした、ペニンシュラ。

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大きな、カリッと焼いたスコーンが、一人に2個ずつ。クロッテッドクリームとジャムは、おかわりもさせてくれたので、たっぷりとつけていただくことができました。あー、美味しかった!

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そして、このお皿の左端に見えるのが、「きゅうり」のサンドイッチ。トマトを練りこんだパンで二段にサンドしていておしゃれー!

もう、もう、めっちゃ満たされて、大喜びでした。

それにしても、です。

なぜに、そんなに、スコーンとクロッテッドクリームと「きゅうり」のサンドイッチにこだわるのでしょうか。そこが〈恋愛心理学〉です、ね。

それは、私の「初めて」アフタヌーンティーと出会った時の感激の大きさがハンパなかったから。そして、今だに、その「初恋」の人を、ずっと追いかけているから、に他なりません。

「イヤ!あの人じゃなきゃイヤなの!そうでなければ、あの人以上のあの人を連れてきて!」みたいな気持ち。

アフタヌーンティーとの出会いは、30年も前のこと。20代で、英国の投資銀行に転職し、ロンドンに研修に行かせていただき、そこで、ハイティーという習慣があると知りました。

夕方、住宅地の中にあるティールームに連れていってもらい、いただいた紅茶とスコーンとクロッテッドクリームときゅうりのサンドイッチが、めちゃめちゃ美味しかったのです。

大体、スコーンという食べ物も知りませんでしたし、クロッテッドクリームなるものも知りませんでした。このボソボソとした、スコーンというパンなのかお菓子なのかわからないものに、クロッテッドクリームとジャムを塗ると、こんなに美味しくなるなんて、とびっくり。

「きゅうり」のサンドイッチに至っては、「たかが」きゅうりと思いつつ、それが妙に美味しく感じるのに、またまたびっくりで、どちらも、私にとっては「初物」で、「意外」な出会いだったのです。

「初恋」の衝撃って、それが「好き」「嫌い」の基準を決めてしまうというところだと思うんです。

「いい」「悪い」ではないんです、「好き」「嫌い」

理屈抜きに、「私はこういうのがいい!」っていうところ。

私のアフタヌーンティーにしても、30年も昔のものより、きっと今、多くのホテルやティールームで出されているものの方が、より贅沢で、おしゃれで、美味しいのだろうと思います。きゅうりのサンドイッチよりも美味しいものがあるのもわかります。それでも、なんです。

「初恋」の人のステキなところが、ホントに「好き」すぎて、その後から好きになった人についても、自分の基準を持ち出して、「これを、クリアして!」と要求し続けていること、ありませんか?

もし、そこまで、その「初恋」の時の基準にこだわらなければ、

「同じもの」をずっと追い求めなければ、

もっと新しく出会ったものの価値や素晴らしさを楽しめるかもしれないのに。

アフタヌーンティーならば、それでもいいですけれど。

でも、これが恋人やパートナーの話だったとしたら、どうでしょうか?

そして、

あまり考えたくはありませんけれど、

あなたの「初恋」の人が、例えば、「お父さん」「お兄ちゃん」だったとしたら?

あまり考えたくないかもしれませんけれど。

自分では気づかないうちに、どこか「お父さん」に似ている人、「お兄ちゃん」に似ている人を、恋人に選んでいたりしません?

顔かたちではなくても、性格とか、仕事の仕方とか、好みとか。

そして、「お父さん」や「お兄ちゃん」に対してがっかりしたところを、

「あなたは私をがっかりさせないでね!」

とばかりに、彼への要求が厳しめになる、なんてことはありませんでしょうか?

いえ、ただ「好き」な人を選ぼうとしただけ、なんですけれど。

その「好き」がねぇ。

「初恋」によってしまうんですよね。

そして、3歳くらいの時に、あやまって言ってしまった、痛恨の、あの一言。

「私、大きくなったらパパのお嫁さんになるんだ~!」。

まさか、何十年も後に、あの一言に、自分の人生がこうも左右されるとは思いもせず。

・・・・・・・・・・・・・・

深く考えると、ウンザリしそうなので、

「私は、とっても一途なのだ!」

ということでイイことにします。

そして、私の一途な、「初恋の人」を追い求めるココロが、

今日のがっかり、

今日のトラブル、

今日の寂しさ、

を作り出しているとしたら。

素直に「初恋の人」の素晴らしさを認めましょう。

今も素敵かもしれないし、今は近寄りたくないかもしれませんけれど、

初めて出会った時は、眩しかったんです。

その眩しい人は、あなたのパートナーではありませんでした。

それは、とても残念で悲しいことでした。

でも、そして、これがとても大事な、でも、なんですが。

その「初恋の人」は、きっと、あなたの幸せを祈っています。

きっと、きっと、どこからでも、どんな時でも、あなたに幸せでいてほしい、と願ってくれている人です。

それこそ、あなた以上にあなたの幸せを祈ってくれているはず。

あなたが、あなたの「初恋」の衝撃に、もし、気づけたとしたら、

そして、それを手放す「悲しみ」を引き受けることができたとしたら、

きっと、「初恋」の基準からも解き放たれて、

もっと自由に、もっと、今、目の前にある人やモノの、魅力や喜びを楽しめるでしょう。

「初恋」の衝撃が、今のあなたの「好き」の邪魔をしていませんか?

「幸せ」の秘訣は、いつだって「今」の最高を「好き」になれること、なんです。

love and abundance,
みずがきひろみ

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー・ビジョン心理学トレーナー

ビジョン心理学トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社)、『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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