こんにちは。
みずがきひろみです。
史上最大級の台風の到来で、大変な思いをされた方がたくさんおられると思います。一日も早く、静かな生活に戻れますことをお祈りしております。
師匠の師匠である、チャックとレンシー・スペザーノ夫妻の10日間のセミナーに参加するためにハワイに来ています。100日プログラムというのがあって、今年のこの10日間がこのプログラムの最後のセミナーでした。おかげさまで、無事、プログラムを消化し、卒業式をしていただきました。
これが、想像していた以上に嬉しかったのです。もう涙でくちゃくちゃになるくらい。
私がこのプログラムを修了するためには、とても多くの方の応援が必要でしたので、立ち会ってくれた仲間が「おめでとう」と声をかけてくれたとき、感謝の気持ちに圧倒されそうでした。
研修のたびに1~2週間お休みをいただいていましたので、お客さまにもご不便をおかけしましたし、同僚には講座を代わってもらうこともありました。神戸メンタルサービスの事務所にはスケジュールに配慮をいただきました。
同じように、ヴィジョン心理学ジャパンのトレーナーや受講生仲間には、限られた参加日数で、私が自分の癒しを進めて必要な知識やスキルを習得できるように、最大限のサポートをいただきました。
言葉にすると簡単ですけれど、たくさんの愛と友情のおかげで、「それは難しいんじゃない?」と言われても仕方がないところをやってこれたと思っています。
もう、ホントに、感謝、感謝、感謝です。卒業のときの私の気持ちは、雲ひとつない青空そのものでした。
プログラムに参加したのは、女性性と女性性を使ったワークショップをもっと学びたかったからです。特に、ジョイニングという心理療法がありますが、それを、創始者であるレンシー・スペザーノ先生から直接学びたいと思ったのです。
そんな私の気持ちを理解して、送り出してくださった師匠の平先生には、もう感謝でいっぱいですし、その私を受け入れて、私が欲しいものを学べるように応援して指導してくださった栗原弘美先生には、尊敬することばかりでした。
どんな仕事も同じでしょうが、心理療法も突き詰めればアートで、磨こうと思えばキリがありません。なので、100日プログラムの修了も一里塚に過ぎなくて、学びは一生続きます。でも、ここまでに掴みたいものがあって、自分の癒しに取り組んできました。
心は面白いもので、大海に勝るほど大きく、深いのに、私たちが悩みを抱える時は、それこそ岩に取り囲まれた小さなスペースで、渦を巻くように同じことばかりを考え、思い、出口がないかのように感情がグルグルします。
海全体からすれば、本当に小さなことなのに。それに気持ちが取られている時は、そのことばかりになりがちです。
それもこれも、感情と思い込みと事実が、くっついちゃって、違う見方ができなくなっているから。そして、それを解消できないのは、とても多くの場合、感情を、ただそのまま感じることができないからです。感じられなかった感情は、ずっと、心のどこかに留まり続けます。そして、いつか出口を求めて、何かの事実や思い込みとくっついては、私たちに「まだ終わっていないよ!」と訴え続けるのです。
大事なのは、どんな状況に置かれても、光の方向を見ようとする意思。花も、お日様が当たりやすい蕾と、影になるところにできる蕾とありますが、どの蕾も、花を咲かせるために、光を求めて、光が来る方向に、向きます。
癒しが起きるかどうかも、「光の来る方に向く」かどうか、なんですよね。
どんなに無理ないよね、という理由があったとしても、拗ねていて人生がうまくいくということはありません。自分の人生を変えたいと思うなら、悔しかろうが、なんだろうが「拗ね坊」は返上しなくてはなりません。
言うのは簡単ですが、物事上手くいっていないときに、そう気持ちを切り替えるのは難しいです。悪態をついたり、不機嫌になる方が簡単です。
それでも、何度でも、「光の来る方を向こうよ」と励まし続けてくれたのが、師匠の平先生であり、師匠の師匠であるチャック・スペザーノ先生でした。
チャック先生は、人を癒しに導きたかったら、自分を許しなさい、許して、許して、できる限りピュアになることが大事だ、と教えてくださいました。おかげさまで、卒業式には、いいおばさんが、子供のようになっていました。
この無邪気さで、人を愛し続けられたら、どれだけ楽でしょう。「いつも、ずっと」は難しくても、この感覚を、折に触れて思い出せますように。
レンシー先生には、感情の感じ方を学んできたのですが、今回は、特に、何度も扱ってはいるのですが、なかなか乗り越えられずにいた、生後すぐに死ぬ思いをしたトラウマや、記憶にない頃の怒りや恐れや悲しみを扱えるようにサポートしていただきました。おかげさまで、掴みたかったところにやっと手が届き、達成感を味わうことができました。
癒すべきテーマはこれからも次々と出てくると思いますが、一つ、やり方を掴めたのは大きかったです。
そんな学びの多い、100日プログラムの最後の10日間でしたが、ここまでやってみて、あらためて思うのは、「人を癒すのは人で心理学ではない」ということ。理論も、考え方も、感じ方も、スキルも、たくさん、たくさん見せていただいた上で、でも、やっぱり突き詰めると、「癒やし」は「親密感」があると勝手に「起こる」ものなのだ、というところに戻りました。
人って、凄いです。自分にとって大切な誰かのためには、自分のこれまでの枠を越えようとするんですよね。そうした時に、その人の力というか、能力というか、才能というかが、俄然と花開いて、ヴァージョンアップします。
自分の枠を超えたいと思うほど、誰かを大切だと思えるかどうか。
人が成長するためには、そんな「大切な人」が必要なんだな、と思いました。
だから、パートナーシップは、無いよりあった方がいいですし、パートナーシップではなくても、「大切」と思える人がいる人は、強いのでしょうね。
これからは、パートナーシップと並んで、フレンドシップ(友情)を強化したような、シスターフッド(姉妹関係)、ブラザーフッド(兄弟関係)をもっと育みたいと思いました。
日本は、親子関係がとても強いですけれど、そんな縦の関係以上に強い、横の関係をたくさん持てたなら、人生を渡っていくのにどれだけ心強いでしょう。
結局のところ、一番大切なのは、「絆」を育めるかどうか。
チャレンジは続きます。
あなたは、誰とどんな「絆」を育みますか?
love and abundance,
みずがきひろみ
最後の写真は、今回のセミナーでご一緒した、神戸メンタルサービスの先輩でもある、板垣昭子さんと。いっぱいいっぱい心の話ができて、とても楽しかったです。ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします!