きっと誰かが見ている

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こんにちは。
みずがきひろみです。

この4月、長年の友人が、上場会社の取締役執行役員に昇進しました。折しも、私の著書が出版されたこともあって、「お祝いしなきゃね」とささやかながら祝杯をあげることにしました。

もう私も、「男性社会で女性がこんなに大変!」とことさらに言うこともなくなっていますが、実際、女性が大会社で執行役員まで出世するのは並大抵なことではありません。株主総会に行って、役員席を見渡してみればわかりますが、まず、ほとんどいません。女性が座っていると、大体が、社外取締役か監査役です。経営の中枢にいるかと思えば、それは自分が創った会社であるか、世襲であることが多いです。

だから、「女性役員を増やせ」とは思いません。女性の側にも、選択があると思っていますから。数は結果であって、目的ではありませんしね。

多くの女性が、そこまで昇進するまでにどうでもよくなってしまうのは、本当に欲しいのは「地位」でも「お金」でもないと気づいてしまうからなのではないかしら。彼女にしたって、ここまできたら、もうそれは二の次だと思うんです。

男性の、自分の牙城を守ろうとする抵抗や反発は、まだわかりやすいですし、そこは突き抜けていて、

「いや、頑張っている人は女性でも応援したいよ」

と掛け値無しに思って力を貸してくれるフェミニストは結構多いです。

「女の敵は女だよ」と女性のヤキモチの方がコワイとおっしゃる方も少なくありません。

でも、ことヤキモチについていえば、男性の方が嫉妬感情を抑圧している分、その出方は陰湿かも、と思うことがありますね。もしかしたら、当人はそんなつもりがないかもしれず、気づいていないかもしれません。

そんな、わかりやすい抵抗も、わかりにくい意地悪とも、そしてそのたびに刺激される自分の中にある無価値感とも、彼女は「笑顔」で闘ってきたのだろうと思うのです。

「明日、息をしていなかったらどれだけ楽かしら」。

何度、そんな言葉を聞いたことでしょう。

いつも底知れぬ闇がぽっかり口を開けているような孤独と隣り合わせだったと思いますし、それは今も変わらないかも、です。

ならば、なぜ?と思いますよね。「地位」も「お金」も欲しいわけでなかったら、もっと幸せな生き方はあるはずですから。

よく男性は、「守りたいもの」のために闘う、と言います。大切にしたい女性がいたら、その人のために相当なことは耐えられるし、その人のために全てを差し出したいと願うものだ、と。

だから、女性が「無」になって、男性の大きな愛を受け取る勇気を持てるなら、ものすごく大きな力を発揮してくれる、と言いますね。これがアゲマンの法則なんです。

でも、女性にだって「守りたいもの」はあります。

それは「子供」なんです。自分が産んだかどうかは別にして。周りにいる人たちみんなが自分の「子供」に見えたら、「守りたい」って思いますものね。

男と女の大戦争は、そこをわかり合い、受入れ合えた時にやっと収束するのかもしれません。

もし、あなたが、今、「守りたいもの」のために孤独の中で闘っているとしたら、

「きっと誰かが見ているよ」

と私は言いたいかな。

自分の存在価値がわからなくなる時があるかも知れませんけれど。

きっと誰かが見ているよ。

その誰かとつながれますように。

love and abundance,
みずがきひろみ

 

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー・ビジョン心理学トレーナー

ビジョン心理学トレーナー。外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『きょうだいが苦手だ』(河出書房新社)、『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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