感情の罠(3)~本当は何を感じているのかわからない私たち~

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こんにちは。
みずがきひろみです。 

前回、感情は、「正しさ」を前面に押し出して大暴れをしますが、その「正しさ」、あなたの「幸せ」にとって、本当に大事ですか?という問題提起をしました(「感情の罠(2)~それ、本当に大事ですか?~」)。

 感情にしたがって、感情を解放した(はず)なのに、悶々とするのはなぜ?

感情は、

「私が正しいのに!」、

「こうあるべきなのに!」、

「そうなっていないのは、あなたがおかしいから!」、

「だから、あなたが変わって!」 、
 
と、仮にあなたが言わなかったとしても、心の中で、頭の中で、がなり立てます。だから、しんどいわけです。

「どーしても言いたい、言いたい、言いたい」。

そんな衝動がどんどん強くなります。

で、言うとどうなるでしょう。

「 スッキリした」とおっしゃる方もおいでです。

言った直後は、胸がすくような思いもあります。 特に、ずっと長い間、ディスられっぱなしの状態で我慢を重ねてきていたりすると、やっと自分の立場を守ることができたということで、自己肯定感が上がります。

「それは、自分のために自分を守れてよかったね」。

お聞きしていて、そう援護射撃をしたくなるようなケースも、もちろん、たくさんあります。

でも、時間が経つと、そうおっしゃっていらしたお客さまも、「でも、私も優しくできなかったし」とご自分を責めて悶々とされる方が多いのです。

なぜなのでしょう?

私たち、カウンセリングサービスのカウンセラーが心理学を学ぶ神戸メンタルサービスでは、「感情は、ウ◯チと同じ。出せば出すほどすっきりする。便秘は苦しい」と学びます。

言い得て妙だと思うんですね。

確かに、出せば(感情の解放は)スッキリする。便秘(感情の抑圧)は苦しい。出せばスッキリするのですが、人にぶつけたら、ウ◯チと同じで、あまり見栄えのいい景色にはなりません。

感情に任せて、相手に、怒りをぶつけると、その時は、スッキリすることもありますが、相手に嫌な思いをさせたという罪悪感が後から出てきて、あまり「いいことをした」という気分になれないことが多いのです。

なんだか、スッキリしたんだか、新たに罪悪感を作ったんだか、ワケがわからないことになってしまう、なんて経験はありませんか?

私は、そんなことが多いんですよ。

 自分が何を感じているのかわからない

じゃあ、どうしたらいいのよ?って思いますよね。

感情は、誰かに「ぶつける」ものではなくて、誰かと「分かち合う」もの。

誰かと感情を「分かち合う」ためには、いったん、その感情を自分のものとして受け入れる必要があります。でも、これが、言うのは簡単ですが、なかなか難しいんです。

感情をぶつけてしまうときって、もう反射的にやってしまっていることが多いでしょう?その前に一息いれることができれば、後悔することも減りそうなのに。

一息つけずに、誰かにぶつけてしまう感情は、「怒り」なのですが、こういう反射的に出てくる「怒り」は、本当に感じている「本チャンの感情」ではなくて、「感情のふた」なのです。

???ですよね。

つい怒鳴ってしまった。
つい言い返してしまった。

そんな時に感じている感情は、もっと心の深いところで感じている別の感情を感じないために、相手の言葉や思いを弾き返しているようなもの、なのです。

例えば、「それ、どういう意味なの?!」なんてスゴむとします。これ、相手にそれ以上言わせないために「怒り」という感情を使っていますよね。そこから先を聞いたら、自分の罪悪感だったり、コンプレックスだったりに触れてしまうから、その手前で切り返すんです。

相手にキレられて、言いたいことが言えなかった、という経験、誰でもありますでしょう?多分、最後まで聞いてもらえたら、そんなに怒られるような話ではないはずなのに、その前に、相手の地雷を踏んでしまうと聞いてもらえません。

罪悪感や、コンプレックス、深い悲しみなどが、この場合の「本チャンの感情」で、これを感じてしまうと生きていられないと思うくらい傷ついてしまいそうなので、心は、その手前に地雷をたくさん仕掛けて、怒ることで、罪悪感や惨めさや悲しみを感じなくてもすむように守っているのです。

この「本チャンの感情」を誰かと「分かち合う」には、まず、その手前の地雷を処理できる「心のゆとり」が欲しいのです。

苦しかったり、しんどかったりするのに、自分が一体、何を感じているのかよくわからない。

ついキレてしまったり、イライラするけれど、本当のところは、何にイラついているのかわからない。

結局、誰も、自分の気持ちをわかってくれない。

地雷は、爆発しているのに、「本チャンの感情」を感じられていないと、私たちはそんな風に感じます。

「誰にもわかってもらえない」。

そんな寂しさを感じている時、私たちは、自分が何を感じているのか、わかっていなくて、本当にわかってもらいたい気持ちを「分かち合えていない」のかもしれません。

それほどに、私たちは、自分の感情と、案外、つながれていないのです。

 本当に感じたい「感情」って何だろう?

コールセンターのお客さま対応のプロは、「ある、ある」なので、よくご存知かと思いますが、

「PCが動かないんだよ!」

とお客さまからお問い合わせがあって、

「買ったばかりなのに!」

「不良品を売って!」

「新品に交換しろ!」

と散々、怒られた挙句、問題は、キーボードの電池を替えたらあっさり解消した、なんてことがあります。そうすると、今度は、

「対応が悪い!」

なんてお叱りを受けたりします。あれ?PCを動かしたかっただけなんじゃな
いの?なんて思いますね。問題は解消したでしょう?って。

それを「怒るあなたが悪い」と正論をかますと、火に油を注ぎかねませんね。

だって、「怒りたかった」んですもの。なぜって、「本チャンの感情」を感じたいのに感じられなくて苦しかったから。

その「本チャンの感情」って何でしょう?

「助けて欲しい」?
「愛して欲しい」?

そして、それを「わかって欲しい」?

怒ってしまうのは、「助けて欲しい」が言ってはいけないと思っている時です。

「助けて欲しい」と言ってはいけないと思っているってことは、「助けられる」ことも自分に許していなくて、つまり、「愛される」ことも諦めている、ということ。

電池交換なんて、そんなに簡単に助けられちゃうことは、想定外なので、ただ自分がバカみたいに思えて受け入れられません。

ここでいちゃもんが出てきて、話がややこしくなりますね。

「ふん!こんな私、愛せないでしょう?」って態度に出ます。

「ほら、やっぱり助けられないじゃない」という論法に落とし込みます。

この怒りの層は、他者からの「愛」を感じることを弾くために使っている防波堤なのですが、これを突破されるのがとても怖いのです。

言葉にすると、不思議なリクツなのですが、私たちは、どうやら「愛」を感じるのがとても怖いらしいのです。

ただ、「愛されている」、というのが怖いようなのです。

こんなに無条件に「愛される」ことを求めているのに、そんなものは無いと思い込んで、それがあることが受け入れがたいようなのです。

では、受け入れてしまうとどうなるのでしょう?

嬉しい?

本当は、嬉しいはずなんですが。

またまた感情って面倒くさくて、多くの場合、「自分が無条件に愛していないのに」と罪悪感にハマる人が圧倒的に多いんです。

「電池を替えれば済むようなことで電話した私が悪くないってちゃんと言ってくれなくちゃ、罪悪感で苦しいじゃない!」

ってことになるんです。

「あなたが電話をしたことは悪くないし、ウチのPCをこれだけ愛してくれていて嬉しい」

と言ってもらわなくちゃならないんです。

ということは、

本当に、本当に感じたい、「本チャンの感情」は、他者からの無条件の愛でもなくて、自分の中にある他者への愛、なのです。

これを、長い間、止めていると、感じられなくなってしまい、それが、とても苦しいのです。

私たちは、他者への怒りや、自分に対するイライラに翻弄されますけれど、そして、それを抑え込むの、発散するの、と対応に追われますけれど、つまるところ、自分の中の「愛」とつながれないことが、一番の問題だったりするようです。

そう見てみると、なぜ、ただ、言いたいことを言い放ってもスッキリしないかが、わかるような気がします。

love and abundance,
みずがきひろみ

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この記事を書いた人

みずがきひろみのアバター みずがきひろみ 心理カウンセラー

外資系投資会社で20余年株のアナリストとして活躍。離婚問題をきっかけに心理学を学び始め、2008年からカウンセラーとして活動する。14年で8,000件以上の個人カウンセリングを実施。グループカウンセリングや大人数の癒しのワークショップも多数開催している。著書に『母の呪縛をといてありえないほど幸福になる方法』(河出書房新社)がある。

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